眠る前
ベッドに入り目を閉じて眠りにつこうとしたとき、
ふとよぎる彼の顔。
私は1度目をあけて部屋中を見渡しました。
そして今度はアイマスクをして横になる。
それでも出てくる彼の顔。
起き上がって、思わず小さく
「もう止めてよ・・・」といってしまいました。
彼とは別れたはず。
しかも最悪な言葉で、私を傷つけて。
ある日、急に姿を消した彼。
憎んでも憎みきれないはずなのに、寝る前になると必ずといって良いほど
彼を思い出すんです。
残念ながら、私は憎らしいと思いながらも、彼に対しての
「未練」
を心のどこかに残したままでした。
彼はとても優しい人でした。
私をきちんと叱ってくれる人でもありました。
2人で居る時間は私にとって1秒たりとも無駄にしたくない。
・・・そう感じた初めての人。
それが一気に壊れてしまった。
私は現実を受け止めきれずにいたのでしょう。
どこかで「嘘であってほしい」と願っていたのかもしれません。
普段は忘れているのに寝る前になると出てくる彼。
ちゃんと彼を消化しきれていない証拠でした。
眠れない日々が続き
「出てくるなら出てくればいい」
そう思うようになってから、私はぐっすりと眠りに着くようになれました。
「出てくるなら出てくればいい」
その思いは彼に対して「吹っ切れた」証拠だったのかも。
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